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飲めばたのしい この日本酒

定説を覆す、弥彦産山田錦で醸した酒

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「全国的に最も良いとされている酒米は山田錦。そのほとんどが気候条件により西日本で栽培されています。育成できる北限は、新潟県上越市辺りといわれていますが、これが弥彦で作れないかと思ったんです」(大井氏)。

3年前、思いを行動に移した。越淡麗を依頼し育ててもらった農家に、山田錦を育ててもらいたいと新たに依頼。まずは実験的に小規模での山田錦作りをスタートさせた。

その後、「日照時間や風向きなどから判断して、田んぼの場所を決め、本格的に昨年から山田錦を育ててもらうことにしたんです」(大井氏)。

以前は難しかった山田錦の育成も、近年の温暖化が影響し、質の高い山田錦作りが可能になったと大井氏はいう。

弥彦産山田錦を使った1本は蔵で熟成。「こしのはくせつ 純米吟醸 弥彦産山田錦」と名付けられ、地元弥彦を中心に9月中旬から本数限定で販売されている。

口に含んだ時には柔らかな印象。喉を抜け、適度に残る米の優しい甘味の余韻が心地よい。そして、スーッと切れていく。「料理の邪魔をしない酒」が身上の弥彦酒造らしい味わいだ。
(2012年WEEK!9.21号掲載)

弥彦酒造
◎注目の一本!泉流 純米吟醸 弥彦産山田錦(いずみりゅう こしのはくせつ じゅんまいぎんじょう やひこさんやまだにしき)

720ml/1,733円、1.8L/3,465円

原料米は地元産の山田錦。これを酸度1.6のサラリとした純米吟醸に仕上げた。銘柄にも入れられた「弥彦産山田錦」は、米と酒の出来に対する自信の表れ。

飲み方/冷や
この純米吟醸を飲むなら冷やが最もおすすめ。飲み始めは15度で、室温で徐々に温まり、瓶が汗をかき始める20度くらいにかけ、うま味が強まってくる。

弥彦酒造
◎この蔵のスタンダード泉流 特別純米酒(いずみりゅう こしのはくせつ とくべつじゅんまいしゅ)

720ml/1,530円、1.8L/3,060円

地元の農家に依頼し育てた、弥彦産の越淡麗を精米歩合50%にして使用。上品な香りと爽やかな味わい、程よい酸味がバランス良く調和した、透明感のある純米酒。

飲み方/冷や、常温
100%弥彦産にこだわり醸したこの酒は、冷やか常温で。冷やならば越淡麗ならではのサラリとした飲み口が、常温なら奥行きある米のうま味を楽しめる。

弥彦酒造

弥彦酒造(やひこしゅぞう)
西蒲原郡弥彦村上泉
0256-94-3100

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